健康経営の取り組みとして、2020年より健康の維持・増進を経営上の課題として「健康宣言」を定めました。この宣言のもと、従業員とその家族がより健康で幸せな生活が送れるよう、さまざまな取り組みを行っています。
2024年度の健康経営への取り組みと効果検証
当法人は下図の体制を構築して、健康経営に取り組んでいます。
組織図
健康経営戦略図
従業員の男女比率 | 男性:10% 女性:90% |
従業員の平均年齢 | 38.9歳 |
拠点 | 本社 島根県松江市 |
健康関連指標について
従業員の主体的な健康づくりの促進や環境づくりを通じて、健康で活力あふれる従業員が育まれることで、従業員一人ひとりがパフォーマンスを最大限発揮できるよう、以下の重点指標の改善に取り組んでまいります。
- 定期健診の受診率100%
- 運動習慣の向上
- アブセンティーイズム
- プレゼンティーイズム
- ワーク・エンゲイジメント
- 仕事満足度
健康関連指標の変化と目標値について
今後の課題と具体的な取組みについて
従業員の生活習慣における行動傾向(2022年~2024年の経年比較)
自社の具体的な健康課題把握のため、また取組みの効果測定のために年に2度社員への健康習慣アンケートを実施しています。
当社従業員に見られる健康課題
- 運動に関して健康づくりを始めている割合が少なく、睡眠が不十分な社員の割合が多い。将来の生活習慣病リスクにつながる恐れがある。
- 従業員よりの要望として、仕事と治療の両立支援についてのものが多い。
- 仕事の責任が重く、ストレスに対するリスクが高い。
健康課題の改善に向けて
アブセンティーズム、プレゼンティーズム、ワークエンゲージメントの三つの指標を注視して、従業員の意識、行動、生活習慣の変化を意識しています。
プレゼンティーズムについては相関性の高い因子9つに区分し、該当個数に応じて社員割合の改善によって、社員のパフォーマンスを向上させたいと考えております。
職場・組織の活性化
社員間のコミュニケーションの円滑化を図り、風通しの良い労働環境を作ることが課題である。
責任の分散化、ストレスチェックの実施、産業医面談を実施している。
健康経営の個別施策に対する投資額
健康課題への対策として、法定ストレスチェック、産業医面談。仕事と治療の両立支援等の具体的な支援を、職場や組織の活性化を目的とした健康投資策を持続的に取り組んでいます。
取組内容 | 実施目的 | 投資額 |
---|---|---|
がん・入院・所得補償の付保による費用補填制度の導入 | 仕事と治療の両立支援 | 年間51万円 |
がん・6大生活習慣病保障の付保による費用補助制度の導入 | 仕事と治療の両立支援 | 年間27万円 |
健康診断オプション検査費用負担(上限1万円) | 健診受診勧奨 | 年間9万円 |
50人未満の事業場におけるストレスチェック・産業医面談 | メンタルヘス不調者への対応 | 年間9万円 |
禁煙外来紹介サービス | 禁煙による生活習慣病の発症予防 | 民間保険付帯サービス利用 |
健康増進アプリの導入と利用勧奨 | ヘルスリテラシー向上と行動変容 | 民間保険付帯サービス利用 |
2023年度の成果と効果検証
健康課題の指標の運動習慣の向上では運動習慣なしの割合が82%から73%に減少したとともに、
運動習慣を維持することに関心がない(6か月以内に健康づくりを始める意思がない)社員の割合が45%から36%に減少し、運動への意識向上を図れました。
社内の取組では、運動習慣を維持してもらうため、運動習慣啓発のためのチラシを給与明細に同封。県開催のウォーキングイベントに参加を募りました。その後、運動に関心をもってもらうためのセミナーを実施しました。この結果、運動習慣向上とともに、社内の健康経営の取り組み満足度は73%の従業員が満足と回答されました。
生産性では、アブセンティーズムは1日平均で増えたものの、プレゼンティーイズムに関しては27%から22%へ生産性低下率が減少し、生産性が上がりました。また、別の指標のワークエンゲージメントと仕事満足度もともに数値が上がりました。
健康経営の取り組みの中で、健康面だけでなく生産性向上の傾向が出てきました。今後も従業員の健康と働きやすさを求め分析を継続し、取り組みに活かしていきます。